第188回 「ネットデュエット」リリースイベント

「デイブグロール (私の大好きなロックミュージシャン 写真は本文とは関係ありません)」
「デイブグロール (私の大好きなロックミュージシャン 写真は本文とは関係ありません)」

昨日楽器メーカーのヤマハとNTTが協業で開発した「NGN版Netduetto ネットデュエット」というソリューションのプレス発表イベントに参加しました。

このプレス発表はNetduettoという遠隔地同士の音楽演奏を可能にするソリューションを、NTTが所有するNGN(ネクストジェネレーションネットワーク)という光回線を使用することによって、今までインターネットで解決できなかった音の遅延や音質をプロユースにも耐えうるクオリティで実現できるというもので、昨日からそれが正式にリリースされるというものです。

イベントではNTTおよびヤマハの取締役の方の挨拶から始まり、高い演奏技術のフュージョンバンド「カシオペア」のキーボーディスト 向谷氏がギタリストと同時に大阪のミュージシャンと遠隔でネットデュエットを使ったデモ演奏を行うというもので、プロの耳も納得させる音のクオリティに、会場も大盛り上がりでした。

その光景を見ながら、既に15年ほど前にこれと同じ実験に偶然参加したことを思い出しました。

インターネットが導入されてほどない日本にその技術を導入した学校のイベントに知人が招待してくれ、坂本龍一さんが恵比寿で引いた演奏をお茶ノ水の学校にある電子ピアノを鳴らすというイベントでしたが、当時はインターネットのインフラが整備されていないため、演奏のレベルには程遠く、坂本氏が弾いた1秒後くらいにようやく1音が鳴るというような感じでした。
それでもそれまで実現できなかったその実験に、その場に参加した業界関係者はとても感激していたのを思い出したのです。

プロを納得させるレベルにまで到達した音楽とネットの融合技術に、時の流れを感じるとともに、そこに挑戦し続けた方々の夢や情熱を強く感じました。
これならそれこそ遠隔地同士でバンドを組んでネット上で演奏も可能ですし、凄いミュージシャンが全国から発掘される可能性がもっと高くなることでしょう。

来週の9日はさらにこのプロジェクトの為に結成されたバンドが渋谷と六本木をつないでライブを行うイベントもあるようで、関東でも「ノア」というスタジオに導入される予定とのこと。
このネットデュエット、インターネットネットのソリューションとしては自分が好きな音楽の発展を促進させるものとして非常に興味深いです。
どんな展開を見せるか行く末を見守っていきたいと思います。

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